今回は、若い方々からよく頂く質問
『着こなしで気をつけていること』
について書かせて頂きます。
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3つのポイント
私がスタイリング時に特に
気を配っていることは以下3点です。
その中から今回は「①柄面積」について。
耳慣れない言葉かも知れませんが、文字通り
「柄」のルック全体に占める面積です。
『Maker's Shirt鎌倉』さんの記事でも
書かせて頂いた通り、柄シャツは古来より
一歩間違えると『うっわアキバ(以下略)』
となる危険性を孕んだアイテムですが、
用法容量を守って正しく使えば、
簡単に個性を演出出来る逸品なんです。
写真で見る“柄使い”
百聞は一見に如かず。
最近手に入れた『BEAMS×Giannetto』の
タータンチェックシャツを基に説明します。
ちなみに昨シーズンBEAMS Fオリジナル
でも同柄のシャツが出ていましたが、
襟型がボタンダウンだったので断念…
未練がましく今年もオンラインを彷徨って
いたら、好みのカッタウェイカラーで
出ていたので即ポチりました(笑)。
<シャツのみ>
柄面積100%とでも言いましょうか。
単体だと柄の主張が強いことが
一目でわかるかと思います。
シルエットにも依りますが、アキバ系と
言われることもゼロではありません。
<シャツ×腕まくり>
柄面積70%。酷暑になることが
多い真夏はこの着方になることも。
まだ遠目からでも目立つので、
中和させるためにボトムに
白デニムを合わせたり。
<シャツ×腕まくり×タイ>
柄面積50%。リネン地なので
同様に清涼感あるニットタイを
合わせています。シャツの柄が
強いので、タイは無地で引き算。
このあたりまで来ると、悪目立ち
することは少なくなったのでは
ないでしょうか。
<シャツ×腕まくり×タイ×ジレ>
柄面積30%。デニムジレを羽織って
更に柄面積を狭めています。
夏場はだいたいこのスタイル(笑)。
<シャツ×タイ×カーディガン>
柄面積15%。真夏以外だとこの
スタイリングも多いです。
ちょうど良い真面目な印象が
オフィスワークにピッタリ。
<シャツ×タイ×シングルJKT>
柄面積15%。カーディガン同様
柄をVゾーンに収めることで
ビジネスシーンでも違和感無く。
<シャツ×タイ×ダブルJKT>
柄面積10%。ジャケットをダブル
に変えることで更にVゾーンの
面積が減少。タイを外して
逆に面積を緩和することで
カジュアルにも着こなせますね。
柄物=個性を演出する鍵
至極当たり前のことを語ってるだけ
なのですが、自身の服装になると
つい忘れてしまいがち。
柄の出る面積を調整することによって
主張の強さが薄まって“程よいアクセント”
へと生まれ変わる。
ゆるくてシンプルな服装が氾濫してますが、
柄物を取り入れることによって簡単に
他者と差別化することが出来ます。
タイやジャケット等に柄を取り入れた
場合の注意点はまた折を見て書きますね。
次回は「②色数」について。