12月に入り風の冷たさが増してきましたね。
いよいよコートの季節になりました。
数年前から注目を集めているのが、
着丈長め×ドロップショルダー×Aライン
…といった所謂「ビッグシルエット」
のコート。元々は若い人達から始まった
トレンドですが、ドレスクロージング
の分野でもその流れが出ています。
恥ずかしながら、挑戦しようと思い
店頭で試着を繰り返すも購入に至らず…
結局2年くらい悩んでいました。
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ウールコートのトレンド変化
こちらは5~6年前くらいに購入した、
膝上丈『Lardini』のチェスターコート。
当時流行っていたコンパクトなシルエット
ですが、先程申し上げた通り、ここ数年
全体的にゆとりを持たせたシルエットに
トレンドが移っていて、それを踏まえると
手持ちのこの子もやや古臭く感じています。
一方で、ゆとりのあるコートは、その分
着こなしのバランスが難しく、単純に
サイズが大きいだけでは“だらしない”
印象に陥ってしまいがちです。
また、カジュアルな趣きが強くなるので
ビジネスシーンではやや不向き。私自身も、
重めの商談がある場合等は、今後もこの
チェスターに頼っていきたいと考えています。
1着目のコート選び
このブログをご覧の方で、もし「1着目に
買う」コートをお探しの方がいらしたら
私は迷わずネイビーのチェスター
フィールドコートをオススメします。
コートとひと口に言っても、定番の
ステンカラーやバルカラーに加え、
アルスターやダッフル、モッズ、
トレンチ等、ビジネスからカジュアルまで
様々なデザインがあります。
そんな数あるコートの中で、最も格調高いと
されているのがチェスターコート。
普段のビジネス使いから冠婚葬祭、さらには
デニムにも合わせられる、そんな
“懐の広さ”がチェスターコートの魅力です。
1着あると、あれこれ考えず羽織るだけで
本当に便利です。
昨今は温暖化によって、コートを着る期間も
昔に比べ短くなっていることを踏まえると、
いろいろ買って散財するよりも、本当に
有益な1着を用意しておくことが肝要かも知れません。
「サイズ感」と「こなれ感」
私自身がここ数年、新しいコートを購入する
までに至らなかった理由は「サイズ感」と
「こなれ感」です。
(サイズ感についてはこちらもご覧ください)
勿論オーダーコートという選択肢も含めて
探していましたが、仮にサイズが合って
いたとしても生地の質感やラペルの雰囲気、
カチッとし過ぎない独特の「こなれ感」だけ
はオーダーであってもイメージ通りに
具現化し難い部分でもあります。
さらに昨今はヴィンテージのトレンドも
出てきているので、古着屋で『Burberry』
や『Aquascutum』等の永世定番ブランドの
コートも探していました。ただ、状態の
良いものを見つける確率と、購入後袖丈や
着丈等微妙なサイズ調整にかかる補正費用
等々…を考えると、「サイズ感」と
「こなれ感」、さらには「価格」面含め
ちょうど良いものに出会えませんでした。
そして今年の9月末頃。
当時はトレンチを探していたのですが(笑)、
後輩から勧められたこの子に一目惚れ。
まんまとハートを掴まれてしまったという訳です。
『Hevo』の定番モデル「OSTUNI」
着用しているのが、伊『Hevo(イーヴォ)』
の看板モデル「OSTUNI(オストゥーニ)」。
シングルのベルテッドコートで、ビッグ
シルエットコートの火付け役と言っても
過言ではない存在です。
程良いドロップショルダー、脇から裾に
掛けて滑らかに広がるAライン、ウエスト
マークすることで足長効果のあるベルト、
全体的にミニマルなイメージの中で
唯一主張が強いラペル。
「ビッグシルエット」というよりは
「適度な緩み」。柔らかな生地の質感と
相まって、コートそのものが放つ上質感
&オーラがかなり強めです。
この辺りの匙加減は、やっぱりイタリア。
ただ身体に合うだけでなく、色気を
纏えます。定番のチェスターには無い
柔らかさ、言い換えるなら大人の余裕が
このコートにはあります。
ちなみにベルトを外すとこんな具合です。
余談ですが、最近常々
「カタギに見える格好をする」
と周囲に漏らしている私ですが、
この色を購入してしまうあたり
全くその気が無いと思われても仕方ないですね(笑)。
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公式のインスタを見てみるとその世界観が
一目でわかります。タイロッケン風のダブル
「BRINDISI」の色気も圧巻です。
ちなみに2021年モデルは、昨年までの
モデルと仕様が異なる部分があります。
これらの点も購入に向けて強く背中を
押されたポイントでした。
『Hevo』昨年モデルとの違い
①ラペル部分のステッチの有無
個人的に最も気になっていた部分。
ステッチがある分妙にトラッドな
印象になっていました。
廃されたことでよりミニマルで
ドレッシーに刷新。
②撥水性のあるソフトメルトン使用
③上衿裏にあったボタンの意匠の有無
ブランドアイコンだったのかも
知れませんが、上からマフラーを
巻いた際等に当たり、着心地を
左右していたので無くして正解。
ラペルについて写真で見るとこんな具合。
売場に以前のモデルがあったので、
試着して迷っていた時に撮った写真です。
ちなみに着用しているサイズは「46」です。
普段『Tagliatore』や『Lardini』等、
ジャケットもコートもほとんど「46」
ですが、このコートの場合は同じ「46」
でもワンサイズアップなシルエットです。
微妙なサイズ感にこだわる方は店頭での
試着をオススメします。
今回のお話はここまで。
次回は久しぶりに買い替えた財布の
お話をしますね。AppleWatchの他に
新しいガジェット類も溜まってるし、
もっと楽にブログが書けないものか思案中…。